アプローチする
実感教室
指1本、石ころ1個、鉛筆1本、紙1枚、絵本1冊、自転車1台、家1軒、人1人、1歩、1日、1m・・・これらはみんな〈1〉です。これらは、大きさも、形も、色も、長さも、古さも皆違うのですが、しかしすべて〈1〉なのです。
これらのすべてが、〈1〉であることを、どのようにして子どもに知らせるのでしょうか?
いいえ、数は教えられないのです。
教えることはできませんが、五感で見たり、さわったり、なめたり、転がしたりして、なんとなく〈1〉をイメージできるようになります。
この「感じて、イメージする段階」は、右脳の働きです。だから右脳のことを「感覚脳」とか「イメージ脳」と言うのです。
〈1〉や〈3〉や〈5〉を言葉や知識として身につけるのは、左脳の働きです。
生きているから楽しい
右脳でとらえた「かず」は、自分で創造した「かず」の概念ですから、生きた算数になります。だから、楽しいのです。
数を知識として教えこまれたり、言葉として覚え込んだりした場合は、左脳で受けとめます。左脳から入った算数は、「数の感覚」や「イメージ」がともなっていませんので、冷たく、形式的で楽しくありません。
算数学習の失敗
20世紀の日本は、後進国でしたので、欧米先進国に追いつけ、追い越せが国の国是でした。ですから、早く・正確に・たくさんが、数学学習の課題になり、○×で算数能力が判断されてきたのです。
ところが今や、計算や記憶、検索というようなテクニカルな作業は、人間の何万倍もの速さで、機械がとってかわるようになってきました。計算や記憶、検索は機械に任せ、人間にしかできない新しいものを生み出す力、つまり創造力を養う手段としての数学が、国の命運の鍵を握るようになってきました。
自分で学び、
感じ取る算数へ
E・Sスクールの算数は、教える算数ではありません。色々な教材教具を使って、遊びながら自分で感じ取る算数です。
実感しながらイメージしていく算数ですから、別名「実感算数」「イメージ算数」と言っているのです。早くできたらよいとか、たくさんできたからよいという算数ではなく、どれだけ経験したか、どれだけイメージして答えを引き出せるようになったかを重視する教室です。
数量「勘」、
ひらめきである
足し算、引き算、掛け算、割り算も、量や、長さ、重さや、深さの測定も時間や空間の把握や、分数や図形を通しての幾何の学習も、すべて実感体験を通して、量感を養っていきます。
この右脳式算数が身につくと、色々な組み合わせが自由自在にできるようになり、その組み合わせの中から、自分独自の勘がひらめいて新しい創造に結びつくのです。
感覚人間、
右脳算数がぴったり
右脳算数は、色々な教具で遊びながら数感覚を身につけ、数量を具体的にイメージできるようにするやり方です。
幼児期から小学校低学年の時代は、右脳が先に発達しますので、感覚人間なのです。
理屈で説明してもわかりませんが、目や耳や指先などの五感に触れて遊ぶと、鋭い直観力を働かせて、「かずの感覚」を難なくつかんでいきます。ですから、感覚学習はとても子どもに適しているのです。かずのゲームなどをされると、小さい子の方が、はるかに優れた力を発揮することは、子を持つ親なら誰でもご経験済みと思います。
だから、この時期に右脳算数を行うと、「算数が得意な子」にすることができます。
右脳算数ではない
子どもは、いろいろなことを経験したがっています。そして、その経験を通して成長したがっているのです。子どもは、遊びの天才ですから、遊べる環境と道具を整えてやれば、何でも遊びに変えて学習していきます。
しかし、意味のない数字や算数を覚えさせようとすると、子どもは拒否します。イメージに結びつける右脳算数には、意味があり、実感がともなっていますので、子ども達の知的欲求を満足させます。
ですから、とても楽しいし、熱中するのです。
少人数個別指導
算数は、出来不出来の差が激しいと言われますが、個人個人を眺めた場合には、算数が不得手だという子でも、くわしく見ると図形にはとても強いのに、計算に弱いので、算数嫌いになっているような場合がほとんどです。
E・Sスクールの指導は、個別指導ですから、得意なところはどんどん伸ばして自信をつけながら、弱い部分のネックを探り当てて、その部分のイメージ化を図っていきます。するとやがて、見事に算数好きになっていきます。
5人のクラスであれば、5人とも個々の部分で進度が違いますので、先生はあくまで、個別に指導していきます。個別に見ることが出来る限界が5人なのです。
右脳教育の場合は、「自分で学ぶ」という姿勢を大事にしますので、個別に見れる範囲内で、人数の組み合わせをしていきます。
理解協力に
力を注ぎます
右脳教育は、親や保護者の協力が不可欠です。大人達は、左脳式の算数がしみついているので、右脳式の算数のコツが、なかなかつかめません。E・Sスクールでは、右脳式の算数をやりますが、家へ帰ると親から左脳式の算数を教えられるというイタチごっこが続きます。
ですから、参観に来てもらったり、保護者向けに先生からお話をしたりして、ご理解をいただくよう色々と働きかけをします。
しかし、半年もすると、子どもが右脳算数(実感算数)を見事にやってのけるのを見て、ほとんどの親はその威力にびっくりします。そのときから親たちは、E・Sスクールの右脳教育に大きな信頼と期待を寄せてくださるようになります。
脳は、年齢が低いほど激しく成長しますし、脳成長のための刺激を求める要求も強いのです。ですから、早ければ早い方が良いと言うことができます。
ただし、かずの概念というのは、人類が最後に獲得した知恵で、非常に高度な概念ですから、脳が一定の成長をしてからでないと、受け入れが難しいのです。3歳からがもっとも好ましいということが、医学的にも、経験的にも証明されています。
指先は、〈第2の脳〉と言われており、脳の成長と指先の器用さとは深い関連があります。特に幼児は、手や指先から物を学ぶことが多いのです。ですから、指先が動かないというのは、頭が働かないということに通じるのです。脳を早く成長させたいと思えば、指先を使う訓練をたくさん繰り返し行うことが必要になります。E・Sスクールの実感算数教室では、随所に指先を使う数遊びを入れて、レッスンを続けます。
について
幼児クラスでは、数や図形を中心とし、右脳からアプローチしたイメージ力を育てていきます。
当教室の幼児クラスで学んだ多くの子ども達は、小学校へ上がっても算数や図形が得意です。
ところが、学校に入ると、「読み・書き・計算」のくり返しが主体となります。これは、学習の基礎としてとても重要ではありますが、それだけでは、イメージ力や創造力をさらに伸ばすことができません。子ども達を見ていて、右脳発想での読解力が伴わないと算数で求められる応用力、すなわち数学の力そのものが伸びていかないことが分りました。
そこで、小学生クラスのレッスン時間を90分として、右脳発想での数学力、国語力をつけることに力を注ぎ、そしてバランスのとれた教室をすすめています。また、当教室の大きな特長ともいえる図形パズルは毎回行い、図形に強くなるだけではなく、様々な試行錯誤を繰り返すことにより、物事を多方向から見る力、深い思考力、集中力を養うことができます。
自分のペースで進められる教材や教具を使うことにより、楽しんで学習をすることができます。ですので、時間は長くなりますが、集中力を充分に引き出すことができますし、むしろ、より学習の幅が広がり一層楽しめることと思います。