図形遊びでは、主に空間把握能力と図形の構成能力を養います。
学年が上がるにつれ、図形は試行錯誤が必要となります。 同じ考え方にばかり固執してしまうと、図形は完成しません。試行錯誤をする中で、様々な方向から見る力や考える力がつきます。これは、図形遊びに限ったことではなく、学習に関しても言えます。難しい問題にぶつかったとき、まずは思いついた方法で試し、それがだめだった場合は、考え方を変え、違う方法でやることは簡単なようでとても難しいことです。図形遊びを通して、あきらめない事・多方向から物事を見る力をたくさん身につけてほしいと思っています。
タングラム
使用学年:年少〜高学年内容:大きさの違う3種類の直角二等辺三角形が5つと正方形が1つ、平行四辺形が1つの計7つの図形でいろいろな形を作ります。
垂直・平行を実感することが多く、図形をとらえる能力も大いに育成されます。 小学生クラスでは、影絵をみて同じ形を作成します。
色板
使用学年:年少〜小2内容:お手本のものを真似て作ることにより図形の名称(正方形・長方形・直角三角形・直角二等辺三角形など)や図形の関係を知ることができます。図形の関係とは、正方形と正方形で長方形ができ、直角三角形が二つでも長方形ができるということや、正三角形と正三角形でひし形ができるということを意味します。 小学生クラスでは、様々なピースを用いて空間を埋めて図形を完成させます。
かたちあわせ
使用学年:年少内容:同じ形をいくつか使って様々な図形を作り上げていきます。同じ形を使っても置き方により、出来上がる図形が違うことを知ることができます。
「できた!」という達成感を体験し、より難しいものにも根気よく取り組もうとする持続力が養われます。
ハンマーパズル
使用学年:年中〜小1内容:色・形・大きさの違いを自由に組み合わせ、くぎ打ちの練習をしながら創造力も養います。釘うちをすることで、目と手を同時に使い「目と手の協応」や指先の調整能力の向上を目指します。台形も四角形ですが漠然と「四角」と言わず、言葉掛けをすると遊びながら図形の名称を覚えることができます。
小学生クラスでは、きまったテーマに合わせて自分で好きな形を創造して図形を作ります。
ローレンツ
使用学年:年少〜年長内容:お手本は空白になっていますので図形を合成させて、形を作りだしていきます。枠からはみ出さないように、またずれないようにするためには両手を使わないといけないので指先の調整能力も養われます。
ひももよう
使用学年:年長〜小3内容:点描写で構成された全体把握能力・構成把握能力に加えて、先を見通す力「先見性」や指先の調整能力を育成します。
視野の拡張をはかるため、直線は端から端まで一気に作り上げるようにします。
チューターシステム
使用学年:年少〜小2内容:反対語を見つけたり、濁音・半濁音を見つけたりする「もじあそび」をはじめ「かずあそび」「ちえあそび」など様々な教材があります。それぞれの問題の意味を自分で理解して進めていくことが基本になります。どの教材でも、答えを探しだすときには、まず全体を視野に入れ、そこから答えが自然に浮かびあがってくるようなイメージで進めていきます。
ツートンブロック
使用学年:小2〜小4内容:2色の積木を使用して図形を完成させます。
2色の積木が5:5の割合で構成される図形は比較的簡単に作り上げることができますが、割合が変わってくると少し難しくなります。
発想の転換が必要です。
ユークリッド
使用学年:小3〜小6内容:7つのピースでシルエットの図形を完成させます。
ひとつだけある正方形の使い方がポイントになってくることが多いです。「これがなかったら出来るんやけど…」という声がよく聞かれます。
マジックブロック
使用学年:小1〜小2内容:サイコロ状のそれぞれの面の模様を組み合わせて図形を完成させます。図形の向きが変わると、空間把握が難しくなることもあります。
テトラ
使用学年:小4〜小6内容:当教室で使っている中で最も難易度が高いと思われる教材です。
立体で構成されたピースで立体図形を完成させます。
組み合わせ方が3247通りあるものから、一通りしかないものまで含まれており、より深い思考力とあきらめずに取り組む力が必要です。
パーキング
使用学年:小4〜小6内容:他の車を前後にのみうまく移動させながら、この過密駐車場から自分の車を脱出させます。
決められたルールは単純ですが、先見性が必要なのでとても難しい図形遊びのひとつです。